去る3月17日の日曜日の午後
第34回丹沢音楽祭に参加いたしました
この音楽祭は、以前から何度もアナウンスしているとおり、
秦野市で活動する音楽団体らにより毎年開催されている歴史ある音楽祭です。
毎年いろいろな企画を実現してきております
ただし合同のオーケストラを組んで
大きな曲を時間をかけてじっくりと作っていく、といった取り組みは
今回が初めてです。
西湘フィルが2011年の創設以来、地域での地道な歩みを重ねてきて
歴史ある秦野市民交響楽団との合同オケというものに価値を見出されてきたということでもあります。
曲目は
・武満徹/管弦楽のための「波の盆」
・R.シュトラウス/アルプス交響曲
・加藤正二/丹沢讃歌
西湘フィルの定期演奏会(第12回定期演奏会:4/21)の1か月前になりますが
なんとか楽団として参加いたしました。
半年以上かけて、毎週日曜日の午後に文化会館にあつまり
合奏練習を重ねてきました。
特にシュトラウスの「アルプス交響曲」は
美しい大曲でありながらも、なかなか演奏される機会がないという
難曲です。
その難曲に日曜音楽家たちが挑む心意気は良しとしても
もちろん、そう簡単に登れる山ではありません。
とはいえ、つらい練習も、まるで夢のような日の連続でした。
運営上の困難な部分や諸々のトラブルを乗り越えて
何とか本番を迎えることができました。
秦野響や打楽器サークル「フォーライフ」の皆さんや
お助け下さったプロ奏者の賛助出演者の皆さん、一般公募で集まった皆さん
演奏したメンバーだけではない
演奏会の実現に力を注がれた皆さん
クアーズテック秦野カルチャーホールの皆様
実行委員会の皆様、
会場に来てくださった聴き手の皆様
本当に多くの方々のおかげで演奏会を開催できました。
心よりお礼申し上げます。
みなさん、素晴らしい笑顔の方々ばかりです。
音楽は人々を笑顔にする、ということを体感いたしました。
力を合わせて何かをやり遂げる、
これこそアンサンブルであり、オーケストラであり、音楽であると思いました。
そして指揮者の「新通英洋先生」はじめ
楽団をご指導くださった岩下先生、江上先生
未熟な私たちを導いて下さり
本当にありがとうございました。
新通先生の導きで
武満徹の世界を味わい、丹沢讃歌で地元愛をは育み、
そしてアルプスに登り、そして無事に下山することができました。
宇宙飛行士が、宇宙から地球を見ると、何か特別な視点が芽生えると聞いたことがあります。
私たちはアルプスから下山して
いままさに、そんな心境なのかもしれません。
これからも
丹沢・秦野の地で
オーケストラをやっていきます。
今回の音楽祭を通して、
よりいっそう
丹沢・秦野が好きになりました。
佐野真/西湘フィル・コンサートマスター